ユニセフ親善大使の黒柳徹子さん

ユニセフ親善大使の黒柳徹子さん

アジア初の親善大使として任命された黒柳さん

日本の芸能界でもその名を知らない人はいないと思われるベテラン有名人である黒柳徹子さんは、女優業をはじめとして司会業といったマルチタレントであると同時にベストセラー作家としても活躍しており、さらにはユニセフ親善大使としての顔も持っています。

この親善大使は1984年から現在まで長きにわたり活躍していて、黒柳徹子さんはアジア初の親善大使として任命されたことでも有名になりました。

そんな黒柳親善大使ですが、そもそも親善大使として任命されるきっかけは、彼女の著書である窓際のトットちゃんを、当時の事務次長が緒方貞子さんの紹介で読んだことです。

そしてアジア初の親善大使は、現在では最古参のメンバーとなって、これまでの活動でさまざまな国を訪れて視察支援を実施しており、1984年のタンザニアから開始し、2017年のミャンマーまで実に多くの国々を訪問していますが、それらの中には東日本大震災で被害を受けた宮城県なども含まれています。

ユニセフ本部から高く評価

そういった訪問先では紛争や自然災害、エイズや飢餓、貧困といった厳しい環境にさらされている子供たちの声に耳を傾け、彼らの救済のために現地の指導者にも協力を要請するといった働きを実行しました。

また日本に帰国後もこういった問題についての現状をドキュメンタリー番組や報道番組といったメディアで報じたり、新聞や雑誌の記事および講演を通して紹介するなどして、支援の必要性を訴える活動をしております。

このような積極的な活動および対応が国内外からも高く評価され、ユニセフ本部から1985年に第一回子供生存症、2000年には第一回子供のためのリーダーシップ賞が授与されました。

そして親善大使となってちょうど30周年となった2014年には、30年の活動を振り返るイベントを開催し、レセプションや写真の展示などを実施したことで、より多くの人々にユニセフの活動を知らせることに一役買いました。

募金のすべてを世界の子供たちに寄付している

ちなみにこういった活動とは別に、政府で1997年にユニセフ拠出金が削られそうになった際には、親善大使として新聞に自ら投書して維持を訴えるといった活動にも出ており、この際は彼女の働きかけもあって、拠出金は維持される結果になりました。

さらに黒柳徹子さんの公式ホームページであるトットチャンネルでも寄付を募るなど、個人でも募金活動を実施していますが、集まった募金や寄付金は事務費用などには一切使用せず、そのすべてをユニセフ本部を通じて世界の子供たちのために使用されています。

 

関連リンク

日本ユニセフ

最終更新日 2025年5月24日 by mippac

mippac

コメントは受け付けていません。