浦壁伸周さんが教える自己啓発について
自己啓発とは、その語義どおりに定義すれば自分の意思で自分自身の能力を開発したり、精神的な成長を目指すための取り組みを実践すること、と表現できます。
こう聞くといわゆる教養を身につけるための読書や個人で瞑想を行うことも含まれそうにも思えます。
しかし多くの人の脳裏には駅前の広場で何かを叫んでいる新入社員のような姿を想起する人も多いのではないでしょうか。
あるいは僻遠の合宿施設で幹部候補者が集まって、独特の修練プログラムに取り組むような映像なども目にした経験をお持ちのことでしょう。
このように時には胡乱な目で見られることもある、自己啓発についてその意義やメリットやデメリットを、改めて考えてみましょう。
自己啓発には本を読むことに始まり、講演会やセミナーに参加する・コーチングやカウンセリングを受けるなど多彩な内容を含みます。
このように現象面では多様なありようで展開されていますが、その目的とすることころは能力開発であったり、精神的成長を遂げることなどの点では共通性が見られます。
つまりどのような形で行われようと自ら率先して学ぶ姿勢が必要とされていることは理解できるでしょう。
巨大企業の代表者の自伝のようなものを読む場合
例えば、ある巨大企業の代表者の自伝のようなものを読む場合を、考えて見ましょう。
そこには著者が成功に至るまでの成功談や失敗談が、織り交ぜて記述されていることでしょう。
結果的にみれば雲上の人物ともいえる今日の立場に至るには、どのような来歴があるのをつぶさに目にする過程で、私たちは自分の人生のこれから先の将来を切り拓くためのヒントをつかめるかもしれません。
それは本の些細なルーティンであったり、とんでもない僥倖に遭遇したりと、ターニングポイントになった事実が示唆されている可能性もあります。
どんなに自分お成長や能力を活かすためのヒントが散りばめられていても、注意力を研ぎ澄まさなければ豊かな収穫を見込めることはかないません。
それを可能にするのは真剣に、あたかも著者の話を面前で耳にしているかの如く、一意専心して読み解く姿勢が必要不可欠になるのです。
漫然と時間つぶしのための読書の時間を過ぎす程度の認識では、啓発も裨益されることも望み薄になってしまうのは明白です。
この事実から分かるように、主体的に積極性を持って取り組むことが必然的に求められることになる訳です。
自己啓発のメリットとは?浦壁伸周に聞く
それでは自己啓発のメリットはどこにあるのでしょうか。
第一に挙げられるのは自分自身の能力アップに繋がることを指摘できます。
「能力アップ」とは若干曖昧な語感ですが、例えば業務の生産性を上げると言う課題が設定されていると仮定した場合、結果に目が行きがちです。
しかし結果をもたらすまでには幾重もの分岐点がある筈です。
今分岐点にたっているのかを、リアルタイムに把握することが成功のチャンスをつかめるか、取り逃がすのかの分水嶺になるのです。
このように結論に至る過程での瞬時の判断力をつけることが、自己啓発の趣旨になります。
つまり四囲の状況を多面的に分析し成功にいたる道程を瞬時に見分けることを可能にし、あとは成功に向かって邁進するにたる精神力Wつけることができるので、能力のアップに繋がると言うわけです。
その結果、これまでの経験の蓄積の延長線上では、身につけることも出来ないような柔軟な発想や新たな考え方を学べたり、これまでの知識を改めて見直し正しい認識を得ることも可能になるのです。
お金や時間の無駄になる可能性も・・・・
他方でデメリットも存在するのは確かです。
これは方法論の問題にもなる訳ですが、お金や時間の無駄になることがある点にあります。
関連する問題に周囲から奇異な目で見られることも珍しくないことも同様です。
これらの問題点が生じるのは、その方法が目的に見合っていない分野をテーマにしていたり、目的意識が曖昧なために精神論ばかりが先行してしまい、所期の目的達成依然に手段が自己目的化してしまうことが想定されます。
典型的なのはあやしげな精神論が幅を利かせるセミナーなどの存在があります。
参加者自身の主体性が大切と先ほど述べましたが、得てしてスパルタ的な側面を売りにしている形態のものも見られます。
もちろん賛同者が率先して参加すれば、驚異的な能力開発などの成果も見込めるでしょう。
しかしながら強制参加が当然の前提になっているような場では、能力を開拓するための真摯な姿勢で臨む事を期待するのは容易ではありません。
従って実施にあたってはその趣旨を十分理解し、参加者が主体的に取り組めるメニューであることを十分説明する必要があると言えます。
そこでどのような方法を採用するのかを事前に検討する際に、目的や必要な成果を明確にしてその分野の専門家を探すことが大切です。
そこで具体的に自己啓発を選ぶ際にポイントになるのは、参加者の感想が信頼に足りるものか否か、参加者自身が望ましい結果を得られているのかを確認することになると浦壁伸周さんは語っています。
特に「感動したかどうか」ではなく、「結果に結びついている」かを見極めることが重要です。
最終更新日 2025年5月24日 by mippac